駅前の中央運動広場は病院を建てる場所ではない
航空写真では、槍の穂先のような地形の外側に林が続いている。ここは大昔地震で陥没し、林とその外側が脆い河岸段丘で出来ている。南の河岸段丘の中段に農業用水路「波田せぎ」が流れている。市立病院の南側は大規模防災工事が完了しているが、中央運動広場は上部に住宅があり手がつけられない。広場南法面の工事は地震対策ではない。敷地が狭いので病院は5階建が必要、駐車場の確保、県道25号線から駅への進入道路の拡幅のための家屋移転、運動広場移転で約30億円の予算が必要になる。
なぜ市長は、狭いうえに危険で巨額な病院を波田駅前に建てるのか?多くの波田住民と病院職員が望む健康福祉センター周辺に場所を変えれば波田駅周辺の再開発に多額な予算を使う必要がなくなる。
当初、松本市は他に土地を買わないで済む。南河岸段丘は土砂災害工事をしたので絶対安全。波田駅周辺の街おこしにつながると主張した。一番重要な大地震の危険性や駅周辺開発に膨大な追加予算が必要なことには触れていない。波田地区を中心に西部地区の住民と松本市民の意見に耳を傾けないこと自体がおかしい。市長公約「市民の共感と納得」は早速、どこかに行ってしまった。危ない場所に多額の税金を注ぎ込むことは民意に反している。