松本市が180億円かけて松本市立病院を
新築しようとしていることを知っていますか?

波田にある松本市立病院は慢性赤字で税金を補填しなければ経営できません。松本市が180億円(資材・人件費高騰と銀行金利を加えた数字)かけて松本市立病院を新築しようとしていることを知っていますか?

日本は少子高齢化・人口減少が急速に進んでいます。コロナ後、患者さんの病院離れが起こり80%以上の病院は赤字で苦しんでいます。

松本市はいくつも大病院がある恵まれた地域です。波田に巨額な病院は必要でしょうか?毎年7億円の赤字を市が穴埋めするのを認めますか?
強行すれば、子育て支援、教育、医療・福祉、その他これから行う大型事業にも支障をきたします。

※2024年1月25日 病院建設特別委員会資料


巨額な病院は税金の無駄遣い。将来、負の遺産になります。
市民の皆様に是非、一緒に考えていただきたいと思います。

  • 市立病院は
    中規模で
    診療科も少ない
  • 高度救急や
    専門医療は
    出来ない

市立病院新築は慎重でなければ
潰れてしまう


松本市立病院問題Q&A

病院の経営は
うまくいっていますか?

平成23年から令和4年度まで12年間ずっと赤字経営です。市や新聞は「黒字」と発表してきましたが、これは「赤字」を税金で埋めて見かけ上「黒字」にしているからです。経営改革しないで税金で毎年数億円の赤字を補うのは理不尽です。

なぜ、市立病院は
慢性赤字なのですか?

少ない収入と莫大な人件費。専門医療や高度救急ができないので、急性期と手術患者が集まらず、一般診療と軽・中等症の救急が主の病院です。にもかかわらず、多い医師と看護師。県内自治体病院で断トツの人件費比率です。

病院を利用される
患者さんは増えていますか?

コロナ後は全国の平均として、外来は12.1%、入院は8.4%減少しています。市立病院の外来は9%、入院は5%減少しています。
患者さんが増え、病床が95%以上埋まる安易な予想をしていますが、あり得ないことです。松本市立病院を名乗っていますが、西山地区が入院の45%、外来の57.3%。他は和田、山形村、朝日村等であり、実態は「地域密着型病院」です。

設計業者の選定で疑惑があったと
報道されましたが本当ですか?

設計業者選定は、競争入札ではなくプロポーザル方式を採用。しかし、同方式は発注者の恣意が働きやすく、最高値で決定されることが往々にしてある。プロポーザルを悪用すれば、金額を考えず思い通りのものができます。選定に関わった5人の内4人が病院関係者と副市長です。設計業者に4階建てで注文し、4社が4階で応募。唯一、5階建てで応募してきた意中の1業者に決めました。そのため、市議会、市民、建設業界から疑惑があると言われています。

なぜ、建設場所を波田駅前の
中央運動広場にしたのですか?

①駅前病院で駅周辺が賑わうという市長の願望。②他の候補地は農地で、宅地への転用に時間がかかる。③広場南側の法面工事で敷地は安全になった。しかし、地震を想定した全体の地形調査をしていないにもかかわらず、市議会議員が市長に同調してしまったからです。

中央運動広場は
安全な場所ですか?

安全でありません。大昔ですが、波田駅周辺と現病院は地震で陥没した場所です。南北に脆い河岸段丘があり、大地震が起これば中央運動広場の南斜面は崩落。中段を流れる農業用水路から大量(200トン/分)の水が溢れ出る危険な場所です。県道は、急で凍結する坂道。進入道路、駅周辺整備、運動広場移転で更に数十億円かかります。

市立病院の経営改革は
うまくゆくでしょうか?

慢性赤字の原因である支出の削減をしない限り失敗するでしょう。患者の増加を期待して手術患者の倍増、入院患者の単価を63,500円にしても高度医療や専門医療が出来ないので経営は改善しません。患者さんが病院を選ぶ時代です。

建設費は病院が銀行から借りるお金と聞きますが、病院はきちんと返済できるのでしょうか?

病院の起債(金利を含む)が180億円の1/2と仮定すれば、90億円を30年間で返さねばなりません。そのためには、毎年3億円の利益が必要になりますが不可能です。繰入金(税金投入)を増やして起債を棒引きにするのは財政規律を壊してしまいます。

医療者は
賛成しているのでしょうか?

医療者は2017年から大きな病院に反対です。市立病院は回復期・リハビリを主とした「地域密着型病院」です。しかし、建設基本計画は急性期を主とし救急医療に力を入れ、政策医療を行うとしています。実績が乏しいのに金がかかる広い病院にするつもりです。これでは、国の医療政策に反し松本医療圏の需給バランスと信頼関係を崩し、巨額な投資は無駄と考えるからです。

松本市は急いで病院を建て替える
必要があるのでしょうか?

そもそも、病院の老朽化が真の理由ではありません。撤退会社の5.6万m2の土地を買取るための「苦しい理由づけ」として市立病院の移転新築が考えられました。土地買取りは汚染があり断念しました。松本市全体の事業優先順位では、下位です。コロナ禍で経営は不透明であり、超物価高。慢性赤字の病院は、経営立直しが一番の課題のはずです。市立病院新築は慎重でなければ、大切な「地域密着型病院」が潰れてしまいます。

市長は、市立病院は5年連続黒字との
記者会見をしましたが本当ですか?

全くの嘘で、見かけだけの黒字にすぎません。2023年度の経常利益が3.7億円強で5年連続黒字は帳簿上だけであり、国からのコロナ補助金、市の一般会計からの繰入れ(税金)がなければ大赤字です。入院患者増はコロナ患者9.5%含まれるので増加していますが、外来患者は14.5%減少しています。市内の急性期病院では収入増でも支出が大幅に増え、経常収支は3億円の赤字になっています。特徴がない中小病院が、黒字にはなるわけがありません。

市議会は市政を監視するのが
役割のはずだが?

日本中の病院が規模の縮小と撤退を余儀なくされています。西山地区(波田、奈川、安曇)の人口は2万人弱で、巨額な病院は赤字で維持できません。市議会議員は、専門知識を持っていないし、判断基準が何なのかわからないので、医療や病院建設を議論することは難しいのです。しかし、“病院の言うことはきっと正しいのだろう” で結論を出すなら、病院が潰れる恐ろしいことになります。市民が市議会のあり方について正しく知ることこそ、極めて重要だと考えます。

市民が無関心で
黙っていればどうなりますか?

危険で狭い駅前の中央運動広場に作る病院は、人件費と資材高騰で補正予算が増額され、業者の選定は時間がかかるでしょう。万一、病院ができても、専門医療や高度医療ができなく、特徴がない病院は大赤字で毎年、市が税金を10億円近くつぎ込まない限り潰れるでしょう。

波田に巨額病院を
つくる必要はありますか?

杜撰な計画によって潰れる巨額病院をつくる必要はありません。被害を被るのは市民です。財政にヒビが入り市民生活ための重要事業が全て先送りされます。
新病院は巨額(拡大方針)から身の丈にあった(縮小方針)に切り替える必要があります。

波田に巨額病院を建てれば
潰れると言うのは本当ですか?

本当です。広くて豪華ですが、診療科は少なく目玉がありません。病院が出す赤字は市民の税金が埋めて当然と考えています。厳しい医療情勢に対応できないので、潰れる危険が大きいのは本当です。破綻を防ぐには毎年10億円以上の税金が必要になります。

病院建設計画は誤魔化しの産物ではないですか?このまま強行する民意をを問うべきではないですか?

その通りです。2回とも茶番劇を演じています。嘘と欺瞞だらけの計画は即刻中止すべきです。市長が選挙公約になかったことを強行するなら松本市民の民意を問うべきです。

Q&Aの詳細を見る


新市立病院のあり方を考える市民の会について

About

25代松本市医師会長
須澤 博一
27代松本市医師会長
百瀬 英司

なぜ私たちは立ち上がったか

  • 全国で病院の縮小が進んでいる
  • 松本市に巨額な病院は必要ない
  • 波田は一般医療と高齢者対策が肝
  • 専門医療や高度救急は不可能
  • 毎年7億円税金を入れても赤字が続く
  • 経営改革しない病院は潰れてしまう
  • 運動広場は危険なので止めるべき

「なぜ私たちは立ち上がったか」続きを見る

緊急提言資料(まとめ)※クリックしてご覧ください

※2024年1月25日 病院建設特別委員会資料

駅前の中央運動広場は病院を建てる場所ではない

なぜ市長は、狭いうえに危険で巨額な病院を波田駅前に建てるのか?多くの波田住民と病院職員が望む健康福祉センター周辺に場所を変えれば波田駅周辺の再開発に多額な予算を使う必要がなくなる。

自治体病院の成り立ちと市立病院の置かれた位置・役割・現状認識

自治体病院は僻地、離島、医療が崩壊した地域に建てられ自治体が運営してきた。中小病院は経営と質の向上が疎かだった。市立病院は、一般診療と高齢者に力を注ぐべきです。

松本市の医療者が反対する理由は、市立病院は役割を間違えているからです

医療者が反対する理由は市立病院は地域での役割を間違えている。その結果は潰れる病院を建て、誰一人責任を取らないで負債は将来のつけとして先送りすることである。

市立病院は帳簿上黒字でも実質赤字です

病院の収入は、主に医業収入(外来収入と入院収入)である。国や県からの補助金は少額である。支出が多いので、長年税金で赤字の穴埋めをしている。

なぜ市議会議員は「潰れる恐れがある計画」に賛成するのか?

市幹部と市議会議員は、菅谷市長時代の「失敗」と「失敗から立ち直った経験」から何一つ学んでいない。勉強して市政の過ちを正すのが議員の役割です。

巨額な病院建設は市民生活に影響が出ないだろうか?

赤字の垂れ流しが避けられない巨額な病院を建てれば、市の財政は確実に苦しくなる。市役所とごみ焼却場建設、外堀整備、教育・福祉・医療他に影響が出る。

市立病院の病床稼働率95.4%は不可能です

急性期の病院でも95.4%はない。無理やり入院させ、不要な検査をすることは医師のモラルに反し、患者さんの不評を買うことになる。病院を選ぶのは患者さんですから。

市立病院の考え方は根本から間違っている

二度の失敗から病院幹部に自浄能力、経営能力、時代を見通す想像力、実行力がないことが明らかになった。”過去に学ばず、現在の課題に挑戦しない者は必ず失敗する”は歴史が教えるところである。

なぜ臥雲市長は180億円の巨額な病院を建てようとするのか

なぜ臥雲市長は180億円の病院にこだわるのか。菅谷市長の杜撰な建設計画が凍結され、専門者会議は慢性赤字病院を分析し、高い人件費と人事体系と診療科の見直しを提言。市長は公約を踏まえ了承した。それなのに、考えを変え、なぜ潰れる病院を建てるか説明がない。今、「不要な箱物」を作る時ではない。

波田にお金がかかる大きな病院は必要でしょうか?

病院幹部は、国の方針と異なる急性期医療を中心に公立病院の使命である救急・感染症医療や周産期医療、へき地医療支援等の政策医療を担うとしている。市立病院の役割は在宅療養を支援する「地域密着型病院」である。中心はあくまで回復期・リハビリである。政策医療は中身と実績に問題がある。

市立病院はまともに経営が出来ない

市長は、巨額な急性期対応病院を建てて実績にしたいのであろう。病院経営の実態を承知しているにも拘らず嘘をついている。市立病院は12年前からまともに経営ができていない。
全国の病院が赤字で倒産する危険な時代に、医療資源が整った松本市に敢えて巨額な病院を建てる必要はない。身の丈にあったスリムな病院を安全な場所に建てることである。

議員はきちんと勉強して市政の間違いを正す責任があります

医療や病院経営や国の医療政策が大きく変化している時代です。議員が正しい判断基準を持たなければ市立病院の主張の正否は分かりません。誰が考えても潰れる病院建設計画を支持するのですか? 賛成する議員は連帯責任が問われます。市民は計画自体が危ないと心配しています。

市民は市立病院建設に関心を持ち危ない計画には反対の声を上げるべきです

国は少子高齢化・人口減少で財政や健康保険制度の維持も危ないことを考え“医療を小さくする”方針に舵を切りました。病院や老人福祉施設の経営が今以上に厳しくなります。医療情勢を無視して経営改革をせず巨額な病院を作れば大赤字の連続で潰れるでしょう。

市立病院は拡大方針を改め、身の丈にあう病院にしなければ破綻します

管理者は急性期・ミニ総合病院化、事務部長は巨額な病院が地域に役立ち健全経営が可能と考えています。これは人口が爆発的に増えた時代の妄想に過ぎません。人口減少社会という厳しい状況では、杜撰で危険な計画は失敗して市の財政を危険にします。

豪華で広い巨額病院ですが、高度医療や専門医療が出来ない普通の病院です

患者さんが集まらず大赤字で破綻します。破綻させないように目論めば、市の財政にヒビが入り、重要事業を先送りせざるを得ません。必ず市民生活に支障を来たし、影響を被るのは松本市民です。巨額な建設費と多額の運営費がかかる市立病院は要りません。

地域医療関係者を外した審議で、医療に素人同然の市議会議員は再び市立病院に誤魔化された。

松本市はどうしてここまで市立病院を甘やかすのか?無節操で巨額病院を欲しがり赤字は市が税金で補って当然と考えている。人口減少と厳しい医療情勢に対処できずに経営破綻する。巨額病院は「地域密着型病院」としては重装備で市の財政を圧迫する。
市長が建設を望むなら持続経営が可能な根拠を市民に示して民意を問うべである。

これまでの緊急提言資料(まとめ)