新市立病院のあり方を考える市民の会

波田にお金がかかる大きな病院は必要でしょうか?

病院幹部は、国の方針と異なる急性期医療を中心に公立病院の使命である救急・感染症医療や周産期医療、へき地医療支援等の政策医療を担うとしている。市立病院の役割は在宅療養を支援する「地域密着型病院」である。中心はあくまで回復期・リハビリである。政策医療は中身と実績に問題がある。

  1. 市立病院は急性期医療を中心とした病院ではなく、回復期・リハビリを中心とした病院である。但し、一般急性期医療を行うことは常識である。
  2. 救急医療は松本医療圏の2次救急病院として当番週1日と(土日は月に2回)受け持っている。患者は重症を除く軽症と中等症に限られ多くない。
    さらに働き方改革も影響してくるので、救急医療は経費増になる。必要以上に過大な設備投資をすることは明らかに無駄である。
  3. 救急患者は少ないので総合診察室が11室も必要ない。
  4. 災害医療は黄色対応病院として地域の中等症者の受け入れを行う。
  5. 感染症対策では病室の位置、感染防止ゾーンと増床、エレベーターの利用などがよく分かっていない素人の設計である。
  6. 診療科は少ないので診察室が15室必要か疑問である。
  7. 手術件数は少ないので大きな手術室が3室必要か疑問である。
  8. 周産期医療は市立病院での出産数が激減しているので検討課題である。
  9. へき地医療は奈川・安曇地区への往診体制を構築することでしかない。
  10. ゼロカーボン中核施設にするため、木材チップと都市ガスを使用する発電機の設置、全館井戸水を使用して冷房する計画は建設費、維持費、費用対効果を考え無駄なことは行うべきでない。
  11. 大きな病院は必要ないが、国の政策と地域の需要に合ったコンパクトな病院を安全な場所に建てることである。

※2024年1月25日 病院建設特別委員会資料

完成図のような広大なエントランス、15の一般診察室、救急に対応する11の診察室、3つの手術室がある。波田にこのような病院は必要でしょうか?

最も大切なことは次世代に重荷を負わせないことです。